やんばるの森を
ウロウロしながらセンダングサの花より小さい蝶を探した。
ジャングルってのは外から見ればこんなに爽やかな景色なのに、中に入ると薄暗くてジメジメしている。
豊かな自然が残っている場所でしか見られない。近頃,米軍基地建設反対の象徴の一つとして扱われているこのチョウ。
基地建設に関しては沖縄県人の方々の気持ちを尊重することが大事だと思う
が、自然破壊に関しては、ゴルフ場やホテルなどのリゾート開発の方が圧倒的に悪影響が大きい。
やんばるの自然が残されているのは、そこの大半が米軍の演習場となっていて、民間の開発業者が入れないからだ。もし、演習場の足枷が取れてしまい、自由に民間業者の開発ができるようになってしまった暁には、いたるところがリゾート施設建設か「公園として整備」されてしまい、既に絶滅してしまっているにもかかわらず「この場所でリュウキュウウラボシシジミの採集を禁止します」の立て看板が虚しく立ち尽くす、抜け殻のような清潔で安全な自然のように見える箱庭となってしまうだろう。
本土でよくあるパターンの、建前だけの虚しい自然保護だ。ちなみに自衛隊の演習場に入ってみると驚くほど自然が残っているのを実感できる。めったに入れる機会なんてないけどね。で、入ったら最後、鬼のような体力を要求される恐怖の森と対峙することにもなる・・・かも。